ガザ南部に住む37歳の主婦サマールさんは4人の子どものお母さん。
サマールさんの日記が伝えるガザの日々。

2025年9月23日(火)

今日は、朝食の準備から家中の掃除や片付けまで、ひたすら家事をする以外は何もしていませんでした。食料を買いに市場へ行きましたが、ガザから避難してきた人々のトラックの列を見て、心が張り裂けそうでした。私たちはいつまでこんな生活を続けなければならないのでしょうか。ナクバ(注1)の時ですら、こんなひどい状況にはならなかったのに。だからこそ、外出するのが本当に嫌になります。楽しいことや明るい気持ちになるようなものは何もありません。ガザから喜びや幸せは完全に奪われてしまったようです。悲しい気持ちで家に帰ってきましたが、家族の世話をしなければならないので、昼食の準備をしました。昼過ぎに気温が下がったので、テントの外に出てコーヒーを飲みながらこの日記を書きました。

(注1) ナクバ

1948年5月、イスラエルの建国によりパレスチナの人々が故郷を追われ難民になったことをいう。

ナクバ以前の生活を再現しているパレスチナの人々(2008年の写真)


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