日々が過ぎ去っていくのを感じません。どのことも同じことのように思えます。いつものように早起きしました。ハエが日の出まで眠らせてくれないからです。だから起き上がり、小麦粉をこね、パンと紅茶を用意し、朝食にチーズを添えました。いつもの仕事が始まりました。正午前に兄が訪ねてきて、一緒にランチをしました。兄は避難民となり、今はテントで暮らしています。姉たちも家が破壊されました。人々の状況をどう表現したら良いのか分かりません。1948年のナクバ(注1)よりもひどい状況を生きているような気がします。その時の違いは、現在は、映像や苦しみを伝える技術が利用できることです。
(注1)ナクバ
1948年5月、イスラエルの建国によりパレスチナの人々が故郷を追われ難民となったことをいう。
ナクバのことを伝える写真(2008年 ガザ)
