ガザ南部に住む37歳の主婦サマールさんは4人の子どものお母さん。
サマールさんの日記が伝えるガザの日々。

2025年6月3日(火)

昨日、ハンユニス市で新たな地域が避難の脅威にさらされました。ラファで家を失った妹が住んでいる兄の家もその一つです。これは、避難民を強制的に移動させていることを意味します。まだ脅威にさらされていない住宅街区が残っており、私の地域もその中にあります。しかし、いつ何時、私たちは脅威にさらされるでしょう。ああ、神様、そんな時が来ませんように。

すでに崩壊しているこの状況下での避難は、本当に悲劇です。耐えられません。しかし、私は自分の状況が他の人よりましだと自分を慰めています。私には行き先が分かっているし、度重なる避難で家計が逼迫し、逃げるための場所もお金もない人たちとは違います。戦争が始まった当初よりも、今はもっと大変です。人々はすべてを失い、今回の避難で家も失いました。テントや木材、防水シートを買って、新しいものを作らざるを得なくなったからです。彼らは本当に不安を抱え、十分に苦しみました。今回の避難はこれまでとは全く違います。前回は家に戻れるという希望を抱いて避難しましたが、今回は軍がラファでやったように、ハンユニス市を壊滅させると脅しています。

私は、再び避難を求められた場合に備えて、持ち物の準備を始めようと思っています。しかし今回は、家財道具のほとんどを持っていきます。なぜなら、戻ってきたら家がまだ残っていないかもしれないからです。とても苛立ち、怖いです。これが強制移住計画の始まりなのか、それとも緩やかな殺害なのか、私には分かりません。


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