ガザ南部に住む37歳の主婦サマールさんは4人の子どものお母さん。
サマールさんの日記が伝えるガザの日々。

2025年6月2日(月)

昨夜は、爆発が激しく最も困難な夜の一つでした。あんなに強烈な爆発音は聞いたことがありませんでした。遠く離れているにもかかわらず、家は地震のように揺れました。初めて飛行機の音をはっきりと聞きましたが。それは、F-16戦闘機とは異なり、旅客機のような音でした。爆弾がいくつかの地域に投下されました。新型爆弾のようです。ガザは、女性や子どもを殺すこのような恐ろしい兵器の実験場になっています。

午前中、ガザ地区のインフラが北から南まで攻撃されたことを知りました。これらの爆発音はネゲブ砂漠(注1)でも聞こえ、ヨルダン川西岸の住民はわずかな揺れを感じたと聞きました。

昨晩、義兄の住居近くの地域にある避難民用テントに戦車からの砲弾2発が落ちました。それにより3人が殉教者となり、他の人々が負傷しました。ここには安全な場所はありません。ガザにいる限り、攻撃の標的となります。今日、ラファ(注2)にあるアメリカ救援センターで、生活の糧を求めて殉教した人々がいました。これは私たちが経験したことのない恐怖と混乱の状態です。

午前中に爆撃は収まりました。私は目を覚まし、朝食の準備をし、昨日買った小麦粉をこね、今度はレンズ豆(ホールレンズ豆)を調理しました。

私は完全に失望しています。これからどうなるかは分かりませんが、私たちがまだ生きていて家族が元気であることを常に神に感謝しています。

今日は特に何もしませんでした。ただ、長い間失われていた希望を蘇らせるかすかな希望を探して、戦争の終結を告げ、私たちが一息つけるように、ニュースを熱心に追っていました。

(注1)ネゲブ砂漠: ガザに隣接するイスラエル南部の砂漠地帯

(注2) ラファ: ガザ南部のエジプト国境に接する町


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