ガザ南部に住む37歳の主婦サマールさんは4人の子どものお母さん。
サマールさんの日記が伝えるガザの日々。

2025年5月20日(火)

夜はかなり静かでしたが、人道的な状況は日に日に悪化しており、特に東部と中部のハンユニスから、人々の避難の波が続いています。私は再び逃げなければいけない状況になることを非常に恐れています。避難は戦争中の最悪の悲劇の一つであり、交通手段の不足を考えると、最大の困難の一つでもあります。このような状況では、皆が移動手段を求めるので馬車や荷車さえも入手できません。

これは21世紀の悲劇です。移動しなければならない場合、家財道具を移動するのには数日かかるでしょうし、その前にテントを修理しなければなりません。私たちはすでにあらゆる面で疲れ果てています。そんなことが起こらないように神に祈っています。

この困難な状況は私の子どもたちにも影響が出始めており、彼らは食料、特に基本的な食品と見なされている小麦粉と砂糖の不足により、身体が疲れた様子を見せ始めています。ガザは食不足による強制的なダイエットと砂糖不足の問題を抱えています。神の慈悲を願います。娘は砂糖をねだり続けるので、甘い冷たい飲み物(自家製)か、小さなデーツボールを買えるようにシェケルを数枚渡しています。私たちはあらゆる意味で疲れ果てています。私もガザのすべての人々は、平和で安全な暮らしを望んでいます。

昨日、苦労して見つけたパスタを買い、しばらくパンを食べていなかったので今日こねました。ようやく子どもたちがパンを食べてくれました。神に感謝します。

昼食にはレンズ豆(ムジャッダラ)を使ったご飯を炊きました。今、ガザのほとんどの人々と同様に、私にとっても食料の供給は最大の関心事です。援助が入らないまま毎日が過ぎていくことは、特に高齢者や幼い子どもがいる多くの飢えた家族にとって大きな災難です。

(注)シェケル: イスラエルの通貨。パレスチナでも使用されている。


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