ガザ南部に住む37歳の主婦サマールさんは4人の子どものお母さん。
サマールさんの日記が伝えるガザの日々。

2025年5月17日(火)

軍事作戦が始まって以来、状況は本当に厳しくなってきています。ほとんどの人々が避難を余儀なくされています。ナクバ・デーは一日の出来事でしたが、今は毎日がナクバ・デーです。これを書いている間にもミサイルがどこかの家を直撃しています。

今、一番の問題は食料です。何とかやりくりしようとしていますが、家でも市場でも食料が底をつきそうです。

毎日、殉教者、死者、負傷者のニュースで目が覚めます。殉教者の数はこれまでに60人以上に達し、過去48時間だけでも300人に達しました。私たちにとって、それはこの不公平な世界では単なる数字に過ぎません。なぜなら、私たちは人間ではないからです。でも目の前で胸が張り裂けるような光景は、人々の心を動かすことができません。

遺族の母親や殉教者となった子どもたち、手足を切断された子どもたち、避難生活や絶え間ない爆撃の光景など、幾重にも重なる悲劇があります。悲しみと死は至る所にあります。しかし、私たちはあらゆる困難を乗り越え、この厳しい人生を生き抜きます。

今日もいつものように朝起きて食事の準備をしました。レンズ豆のシチューか、お茶とご飯のどちらかしか選択肢がありません。今日はとても暑かったのですが、昼食にファラフェルとフライドポテトを用意するために火を起こしました。その前に洗濯をしました。

中断していた交渉が再開されたという朗報を聞きました。少し希望が蘇り、私たちの苦しみと悲劇に終止符を打つ結果が出ることを願っています。耐え難い状況です。

ニュースによると、イスラエルのクネセト(国会)では、「世界はガザの死の光景に慣れてしまった。1日に100人殺そうが500人殺そうが、何の違いもない。何も変わらない。戦争は続くだろう。我々はガザの人々を一人ずつ抹殺していく。なぜなら、世界はただ声明を出すだけだからだ。人目にさらされながら、民族全体を絶滅させることに、我々は何の障害も直面していない」と言っています。

(注)

* ナクバ・デー:イスラエルの建国により、パレスチナが故郷を奪われたことを忘れないための日。

* ファラフェル:ひよこ豆に香辛料を混ぜて固めたものを油で揚げたもの。

ファラフェルを作る


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