ガザ南部に住む37歳の主婦サマールさんは4人の子どものお母さん。
サマールさんの日記が伝えるガザの日々。

2025年5月15日(木)  

今日、私は怒り、苛立ち、そして恐怖が入り混じった感情を抱いています。話題になっている軍事作戦の拡大に対する恐怖です。私は世界中のあらゆる言葉でこう訴えかけています。「子どもや女性の殺害をやめてください」。殉教者と死は至る所にあります。90人以上が殉教し、殉教者のうち2人は、私のいとこの兄弟とその息子です。いとこの夫もテントが襲撃され、重傷を負いました。彼女はイスラエル軍による侵攻で家を失い、兄弟の1人は2023年10月に攻撃された際に殉教しました。悲劇と悲しみ。彼女の忍耐と不屈の精神を祈ります。

ああ、私たちの心は本当に消え去り、涙は枯れ、夢は死にました。私たちは今、未知の運命を待っています。各国が団結して、われわれの大義を売り渡しました。私たちにできることは、神に一日も早い救済を祈ることだけです。

今日の朝食はレンズ豆のシチューでした。パンがなかったので、昼食も作りました。家事をしたくありませんでした。イライラしています。これからどこへ、何を、どこへ向かうのか、考えていました……。悲しい一日でした。合意が成立し、戦争が終結するという良い知らせを聞きたいと思っていましたが、希望はありません。

家にいるわけにもいかず、少しでも気分転換になればと思い、友人を訪ねることにしました。友人のところへ行き、一緒に座って話をしました。話の内容は、ガザの人々が直面している悲惨な状況についてでした。誰もが食料、小麦粉、油、砂糖の不足、そして調理用ガスの不足に不満を抱いていました。ほとんどの人が古いコンロを使っているそうです。この状況はいつまで続くのでしょうか?そして、私たちはいつまで持ちこたえられるのでしょうか。

(注)ここでいう殉教とは、イスラム教徒が神の御心に従って、背教者に対する聖戦により、命を捧げることを指し、殉教者は天国への道が開かれると信じられている。この背教者とはパレスチナ人を襲うイスラエルのユダヤ人などを指す。

古いコンロ


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